スピッツの名曲「楓」から着想を得て、大切な人を失った男女の心のすれ違いと、避けられない運命を描いた切ないラブストーリー。
須永恵と木下亜子は、天文書や望遠鏡といった共通の趣味に囲まれ、穏やかで満ち足りた日常を送っていた。しかし、その幸せはすでに過去のものだった。本当の恵は、1か月前にニュージーランドで起きた事故により命を落としていたのだ。現在、亜子のそばにいる「恵」は、彼になりすました双子の兄・涼だった。突然の喪失に心を壊しかけた亜子は、目の前に現れた涼を恵本人だと信じ込み、涼もまた真実を告げることができないまま、その役を演じ続けていた。すべてを知っているのは、幼なじみの梶野ただ一人。彼は葛藤する涼を静かに見守っていたが、涼に好意を寄せる後輩の日和や、亜子が通う店の店長・雄介は、次第に違和感を覚え始める。二人分の人生を生きるような日々に戸惑いながらも、涼は真っ直ぐで明るい亜子の人柄に心を動かされていく。そして亜子自身もまた、誰にも打ち明けられない秘密を胸に抱えていた。
監督
行定勲
原案
スピッツ
脚本
髙橋泉
キャスト
須永涼/恵:福士蒼汰
木下亜子:福原遥
梶野茂:宮沢氷魚
遠藤日和:石井杏奈
須永美香:大塚寧々
須永隆一:加藤雅也
<劇場情報>
TOHO CINEMAS
AEON CINEMA
ユナイテッド・シネマ
スピッツの名曲「楓」って「さよ~な~ら~ きみ~のこ~えが~」って誰もが知ってる名曲じゃん!
それだけで切なさ確定なのに、内容がもう心に来るやつ。
大切な人を失った男女の話なんだけど、
ただの恋愛映画じゃなくて、
「好きなのに言えない」「真実を隠して生きる」とか、
感情が複雑に絡み合っててしんどい。
幸せだった日常が一気に壊れて、
それでも誰かを想ってしまう気持ちとか、
優しさが逆に残酷になる感じとか、
観てる側の感情も普通に持ってかれる。
静かで、儚くて、でも忘れられないタイプの映画。
恋愛映画好きな人はもちろん、
音楽とか余韻重視の人にも刺さると思う。
12月19日、
軽い気持ちで観に行くと普通に泣くから覚悟したほうがいい。ハンカチ持ってけ~!