「竜とそばかすの姫」「未来のミライ」などで国内外から評価を集めてきたアニメーション映画監督・細田守が手がける、完全オリジナルの長編アニメ。復讐心に縛られたまま死者の世界をさまよう王女と、現代日本から迷い込んだ看護師の青年との出会いと旅路を通して、彼女が少しずつ変わっていく姿を描きながら、「生きることの意味」を問いかける物語となっている。
父王を殺害し王座を奪った叔父クローディアスへの復讐に失敗した王女スカーレットは、やがて「死者の国」で目を覚ます。そこは略奪と暴力が支配し、弱者や傷ついた者はやがて「虚無」となって消えてしまう過酷な世界だった。この場所にクローディアスも存在すると知ったスカーレットは、再び復讐の炎を燃え上がらせる。そんな彼女の前に、現代日本からやって来た看護師の青年・聖が現れる。戦いを望まず、誰に対しても分け隔てなく優しさを向ける聖の姿に触れるうち、スカーレットの頑なだった心には変化が生まれていく。一方その陰で、クローディアスは死者の国の者たちが憧れる「見果てぬ場所」を突き止め、それを独占しようと暗躍していた。
監督
細田守
原作
細田守
脚本
細田守
キャスト
スカーレット：芦田愛菜
聖：岡田将生
ポローニアス：山路和弘
レアティーズ：柄本時生
ローゼンクランツ：青木崇高
ギルデンスターン：染谷将太
少女：白山乃愛
老婆：白石加代子
ヴォルティマンド：吉田鋼太郎
ガートルード：斉藤由貴
コーネリウス：松重豊
アムレット：市村正親
クローディアス：役所広司
墓掘り人：宮野真守
墓掘り人：津田健次郎
年寄りの長：羽佐間道夫
宿の主人：古川登志夫
<劇場情報>
TOHO CINEMAS
AEON CINEMA
ユナイテッド・シネマ
死者の国で迷子になっちゃった王女・スカーレットちゃんが、復讐モード全開で動いてたら、現代日本から来た看護師の青年・聖に遭遇しちゃうのね。
でさ、この世界がほんとにヤバくて、弱ってたり傷ついてる人は「虚無」っていって存在が消えちゃうの。スカーレットは「叔父クローディアスに復讐してやる」とずっと燃えてる感じ。
そこに突然あらわれた聖くんが、敵味方とか全然気にしないタイプで、とにかく誰にでも優しいの。スカーレットもその優しさに触れていくうちに、少しずつ気持ちがほぐれていく。復讐だけが生きる意味じゃないのかも、みたいに心が揺れ始めるわけ。
でも裏ではクローディアスが、死者の国でみんなが憧れる“見果てぬ場所”を独り占めしようと動いてて、まじで悪役フルパワーって感じ。
復讐、優しさ、運命の出会いが一気に押し寄せてくるし、見終わったあとに「生きるって何？」ってちょっと考えたくなるタイプのアニメ映画だよ。
