2021年に刊行され、多くの読者の心をつかんだ君嶋彼方のデビュー小説を原作に、芳根京子と髙橋海人の共演で映画化した青春ラブストーリー。心と体が入れ替わったまま15年間を生きることになった男女の軌跡を、甘さとほろ苦さをあわせ持つタッチで描いていく。
高校1年の坂平陸と水村まなみは、ある日プールに一緒に落ちてしまったことを境に、心と体が入れ替わるという出来事に遭遇する。2人はいつか元に戻れると信じ、入れ替わりの事実を誰にも打ち明けず、そのまま相手になりきって生活する道を選ぶ。陸として周囲と折り合いをつけながら振る舞えるまなみに対し、不器用な陸は自分がまなみとして生きる現実をうまく受け止められず、戸惑いを抱えたまま時間だけが過ぎていく。やがて高校卒業、進学、初恋、仕事、結婚、出産、親との別れといった人生の大きな節目を、2人は「入れ替わった状態」のまま経験していくことになる。そして迎えた30歳の夏、まなみは陸に向かって、「元の姿に戻れるかもしれない方法を見つけた」と告げるのだった。
監督
坂下雄一郎
原作
君嶋彼方
脚本
坂下雄一郎
キャスト
坂平陸:芳根京子
水村まなみ:髙橋海人
坂平陸(15歳):西川愛莉
水村まなみ(15歳):武市尚士
田崎淳一:中沢元紀
坂平禄:林裕太
蓮見涼:前原滉
水村渚:大塚寧々
水村治:赤堀雅秋
坂平葉月:片岡礼子
坂平春樹:山中崇
<劇場情報>
TOHO CINEMAS
AEON CINEMA
ユナイテッド・シネマ
もう予告編の時点で泣きかけたんだけど。
入れ替わりものって今まで色々あったけど、これは“人生丸ごと入れ替わる”っていう重さがガチで効いてくるタイプ。
しかも主演が芳根京子ちゃん×髙橋海人くんっていう、エモ×演技派の組み合わせだから期待値爆上がりなのよ。
芳根京子ちゃん、予告だけで「え、もう中身男じゃん…」ってレベルで陸に見えるし、
逆に髙橋海人くんも仕草とか表情が完全にまなみで、
“性別どころか人生ごと入れ替わってる”って説得力がヤバい。
2人とも演技力ぶっ刺さりすぎて、こっちは勝手に感情揺さぶられるやつ。
物語は、高1の陸とまなみがプールに落ちた瞬間から心と体が入れ替わっちゃって、
そこから15年間ずっと“相手として生きる”っていう想像以上にヘビーな流れ。
進学も恋愛も仕事も結婚も、全部入れ替わったまま経験していくって、
正直エモすぎて胸しめつけられるんだけど。
それぞれが人生の節目を迎えるたびに、
“これほんとは自分の人生じゃなかったのに”って感情とか、
“相手の人生を背負ってる責任”とかが積み重なっていくのが切なすぎる。
30歳になった夏に、まなみ(中身は陸)が「元に戻れる方法見つけたかも…」って言うシーン、
予告だけで破壊力がすごくて、映画館で号泣不可避なやつ。
全体的に、青春っぽさもあるけど、
人生の重さとか、選ばなかった未来への想いとか、
そういう“大人になってから刺さる痛み”をしっかり描いてくる系。
これは公開されたらめっちゃ話題になると思う。