キリエのうた

 「スワロウテイル」「リリイ・シュシュのすべて」の岩井俊二監督と、小林武史が音楽を手がける音楽映画。

石巻、大阪、帯広、東京を舞台に、歌うことでしか言葉を発せない住所不定のストリートミュージシャン・キリエ、姿を消した婚約者を追う青年・夏彦、傷ついた人々を支える小学校教師・フミ、過去を捨てキリエのマネージャーとなる謎めいた女性・イッコ——。それぞれの人生が交差し、出会いと別れを繰り返しながら、13年にわたる愛と苦難の物語が紡がれる。切なくも力強いドラマが、心に響く旋律とともに描かれる。

監督
岩井俊二

原作
岩井俊二

脚本
岩井俊二

キャスト
キリエ(路花):アイナ・ジ・エンド
潮見夏彦:松村北斗
寺石風美:黒木華
一条逸子(真緒里):広瀬すず
風琴:村上虹郎
潮見加寿彦:江口洋介
潮見真砂美:吉瀬美智子

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いやこれさ、めっちゃ泣いたんだけど??3.11がテーマにある時点で絶対重いのは分かってたけど、想像の5倍くらい心揺さぶられた。岩井俊二監督、エグいとこ突いてくるよね~

松村北斗、演技うますぎ問題。SixTONESのアイドル枠とか関係なしに、普通に俳優として仕上がってる。静かなシーンでも目の芝居だけで感情持ってかれるし、ラストの方とかもう完全に夏彦だった。こういう役もっとやってほしい!!

んで、アイナ・ジ・エンドの歌声な??もうね、反則。魂から絞り出すような声が、心に響いて震えた~!歌うことでしか声を出せない設定、アイナだからこそリアルになってたんじゃない?

広瀬すずは…何?どんな変なウィッグでも似合うのどういうこと??普通あの髪型したら事故るはずなのに(笑)。演技も安定してるし、どの役やってもちゃんと“その人”になるの天才では??

全体的に映像も美しくて、時間の流れ方が岩井俊二って感じ。リアルと幻想の境界線が溶けていくような演出に、気づいたらどっぷり浸かってた。終盤は涙止まらんかったし、しばらく余韻がすごくて、言葉が出なかった…。

歌と演技と映像の全部がえぐいから、まじで観て!!