原題：Deadpool & Wolverine
配給：ディズニー
劇場公開日：2024年7月24日
<劇場情報>
TOHO CINEMAS
AEON CINEMA
松竹マルチプレックスシアターズ
デッドプールについて
デッドプール（Deadpool）は、マーベルコミックスが生み出したアンチヒーローで、本名はウェイド・ウィルソン（Wade Wilson）である。1991年に「ニュー・ミュータンツ」第98号で初登場し、作家ファビアン・ニシーザとアーティストロブ・リーフィルドによって創造された。このキャラクターは、その風変わりな性格と独特の能力で他のスーパーヒーローとは一線を画している。
キャラクターの背景と能力
デッドプールは元傭兵で、末期がんの治療を求めて「ウェポンX」プログラムに参加することになる。このプログラムにより、彼は驚異的な治癒能力を持つようになるが、その代償として全身がひどく損傷し、外見が非常に醜くなる。この治癒能力は致命的な傷からも短時間で回復するほど強力である。また、デッドプールは優れた戦闘技術、射撃の名手、そして戦略的な頭脳を持ち合わせている。彼の最も特徴的な能力は「第四の壁を破る」ことであり、しばしば読者や観客に直接話しかけることで、メタフィクション的な要素を物語に持ち込んでいる。
性格とユーモア
デッドプールは、その過激なユーモアと無礼な態度で知られている。彼のジョークや皮肉はしばしばブラックユーモアや成人向けの内容を含み、ストーリーは他のスーパーヒーロー作品とは異なるユニークなトーンを持っている。彼のユーモアはシチュエーション・コメディやポップカルチャーのパロディに基づいており、これがファンに愛される大きな要因となっている。
映画「デッドプール」シリーズ
デッドプール (2016)
2016年に公開された映画「デッドプール」は、監督ティム・ミラーによって制作され、ライアン・レイノルズが主演を務めた。この映画はウェイド・ウィルソンが不治の病を治すために実験に参加し、その過程でデッドプールになるまでの物語を描いている。映画はその過激なユーモアと暴力描写で大成功を収め、R指定ながら世界中で7億8,200万ドル以上の興行収入を記録した 。
デッドプール2 (2018)
続編である「デッドプール2」は2018年に公開され、監督はデヴィッド・リーチが務めた。この映画では、デッドプールが未来から来たミュータント、ケーブルと対峙し、若いミュータントを守るために戦う。続編もまた大成功を収め、前作を上回る興行収入を記録した。映画はそのユーモア、アクションシーン、そして新たなキャラクターたちによって高い評価を受けた。
新作「デッドプール3」について
2024年に公開予定の「デッドプール3」は正式タイトル「デッドプールとウルヴァリン」として知られている。この映画ではライアン・レイノルズが再びデッドプール役を務め、ウルヴァリン役のヒュー・ジャックマンも復帰する。監督は「フリーガイ」や「アダムス・プロジェクト」でライアン・レイノルズとタッグを組んだショーン・レヴィが担当する 。
プロットとキャラクター
「デッドプール3」のプロットは、ウルヴァリンが傷を回復する過程でデッドプールと出会うところから始まる。二人は共同の敵を倒すために協力し、映画全体を通して多くのアクションとユーモアが繰り広げられる。この映画はマルチバースの混乱をテーマにしており、デッドプールが自身のタイムラインを救うためにTime Variance Authority (TVA)によってミッションに参加させられるという設定である。
新旧キャラクターの登場
映画には、モレナ・バッカリン（ヴァネッサ役）、ブリアナ・ヒルデブランド（ネガソニック・ティーンエイジ・ウォーヘッド役）、シオリ・クツナ（ユキオ役）など、過去の「デッドプール」映画のキャストが再登場する。また、ジェニファー・ガーナーがエレクトラ役で復帰し、ドッグプール、レディ・デッドプール、カウボーイ・デッドプールなどの新キャラクターも登場する予定である 。
トーンと評価
「デッドプール3」は前作同様、R指定で公開される予定である。これはデッドプールの特徴的なブラックユーモアや過激なアクションを維持するための措置である。また、映画はMCU（マーベル・シネマティック・ユニバース）の一部として初めて位置づけられるため、シリーズ全体における重要な転換点となる。
結論
デッドプールはその独特のキャラクターとユーモアで、多くのファンに愛される存在である。映画「デッドプール」シリーズは、その過激な描写とユーモアで新しいスーパーヒーロー映画の形を作り上げた。新作「デッドプール3」は、これまでのシリーズの魅力を引き継ぎつつ、MCUとの統合を果たすことで、さらなる進化を遂げることが期待されている。ファンにとって、次の冒険がどのように展開するのか、待ち遠しい限りである。
