
岩井俊二監督の名を世に広めた、繊細で切ないラブストーリーの名作。
婚約者を亡くした博子は、三回忌の日に彼がかつて暮らしていた小樽の住所を見つける。何気なくその住所に手紙を出したところ、届くはずのない返事が舞い込む。それは、婚約者と同姓同名の女性のもとに手紙が届いたことで始まった偶然だった。やがて博子とその女性は文通を重ねるようになり、二人の間に静かな物語が紡がれていく…。
監督
岩井俊二
脚本
岩井俊二
製作
村上光一
キャスト
渡辺博子、藤井樹:中山美穂
秋葉茂:豊川悦司
少女・藤井樹:酒井美紀
少年・藤井樹:柏原崇
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U-NEXT
何度観ても雪景色が映す切ない恋模様に心奪われる名作だよね。まず、何と言ってもミポリンが最高にかわいい!博子と藤井樹の一人二役を演じるんだけど、それぞれ全然違う雰囲気を纏ってて、表情の変化ひとつひとつに目が離せなかった!博子のちょっと不器用な優しさも、藤井樹の凛としたたたずまいもどっちも魅力的。
それにトヨエツが演じる秋葉も渋い!口数は少ないけど、どこか温かく見守る感じがたまらない。二人が織りなす静かな空気感が、この作品の魅力を何倍にもしてると思う。
あと、図書館や図書カードが出てくるシーンは『耳をすませば』を思い出しちゃう人、多いんじゃないかな?実際に「好きな人の本棚を知る」ってすごくロマンチックだよね~!学生時代の甘酸っぱさを呼び起こされて、胸がキュンキュンする。
ただの恋愛映画じゃなくて、愛する人を失った悲しみや、新たに芽生える希望が丁寧に描かれてるのが素晴らしい。最後の「お元気ですか?」のセリフが、何度見ても胸を締めつける…!ミポリンの可愛さと豊川悦司の大人の余裕、そして淡雪のような儚いストーリーが心に残る、まさに永遠の名作だね!